続・脱力アルバイト日記
で、前回に引き続き、アルバイトの話なんですが、今回は
『マネキンさん』として働いた話なんですけどもね、これがまた辛かった。歴代3位くらいに辛かった。
クリスマスが近くなり、世の中は浮き足立ちはじめる頃。
大学の部活の定期演奏会も終わり、彼氏もいなければお金もない大学一年の私は、何をするかといえばバイトでしょう、ということで求人誌をめくる。
そこで目に入ったのは『日給9000円』という魅力的な文字。
日給9000円の夢の生活(捕らぬ狸の皮算用)を想像し、即、電話。
派遣先の秋葉原に着いたら、日給9000円の文字に釣られたとみえる同い年くらいの女子がわらわらといました。
いきなりサイボーグのような女性が出てきたと思ったら、いきなり研修会がはじまりました。
『大きな声でいらっしゃいませを言いましょう!さん、はいっ!』
と、サイボーグが言うと、みんな『いらっしゃいませ!いらっしゃいませ!』の大合唱。もう、漫画みたいな空間になってて、私はアホらしくておかしくて仕方なかったのですが、周りは大真面にやってるので私も『ここは無に…自分を無にするんだ…』と自分に言い聞かせて『いらっしゃいませ』の合唱に参加しました。やればできるもんでした。しかし、どうもやる気のないというか、大きな声が出せない女の子がいまして、何度も何度もやり直しのために残されていました。
そういう劣等性っぽい子だって、最終的には採用なんでしょ~と思っていたら、サイボーグもしまいにキレ出し、
『そういうヤル気がないんだったら帰って!』
って言ったんです。そしたら女の子もマジで帰っちゃって…
これはとんでもないことになった…と思いました…
んで、何時間も研修を受け、そろそろ朦朧としてきたころにやっとお開き。
初めて行くスーパーの情報と仕事内容を言い渡されました。
『埼玉の奥地のスーパーで焼肉のたれを売って来い』
というもの。
焼肉のたれを売るってことで、現地で肉を焼き、たれをからめてお客さんに試食してもらうのが一連の仕事なんですが、
なんで埼玉の奥地でわしゃ焼肉をせなならんのでしょうか…(せめて東京で)
でも、やりましたよ。大変でした。
精肉部門の人が伊丹監督の『スーパーの女』に出てくる人そのままだし怖かったけど。
しかしまぁこの仕事はほーんとに疲れます。おっそろしく疲れます。
目を瞑ると『いらっしゃいませー』という自分の声がこだましてきます。
このバイトはしばらく(半年弱)続けたんですが、ある事件をきっかけに辞めてしまいます。
それはまた次回…おたのしみに~
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